歴史① スチコン(スチームコンベクションオーブン)
第1部 はじまりは、偶然から生まれた調理機器
約1948年 第二次世界大戦後、米国の航空会社が国際線の旅客機に世界初の「温かい料理ケータリング」を少しづつ導入し始めていました。
食事は、調理され1人分のポーションづつに分かられてアルミニウムの容器に入れられ、冷蔵庫で保存されています。そして、機内でその第一号の通常のコンベクションオーブンで再加熱します。
その方法は、基本的には今日の方法と変わりありません。
まもなく米国では、第一号の産業用、大量ケータリング用のコンベクションオーブンを製造し始めました。
これが、後ほどドイツを初めにヨーロッパでマニュアル、自動、ウォーター注入コンベクションオーブンへと進化しました。しかしこの段階では、グリル・ロースト・ベイクの調理モードだけのウォーター注入コンベクションオーブンでした。 そして、コンベクションオーブンを用いた調理はドイツに移行しました。
1950年代半ばにキッチンへの導入の模索がはじまり、1960年代~1970年代半ばにかけて欧州全土でピークになりました。
この分野での競争はとても厳しく、コンベクションオーブンの不利な点が浮き彫りになりました。
それは、ロースト調理を行うと焦げて庫内に汚れがこびりつき、除去するのにとても時間がかかりました。また、クリーニング用の化学薬品が不快ということも不利でした。
コンベクションオーブンの製造を行っていた HAAS+SOHN機器製造会社 ジャーマンキッチンの開発技術者は、1974年にこのコンベクションオーブンの、クリーニングの問題を解決するための実験をはじめました。
一人の開発者は最初から、あまり実験がうまくいかずに、いらだって作業をしていた。
水のホースを手に取り、非常に高温になっているコンベクションオーブンを掃除しようとホースの水を入れたが、あきらめてオーブンのドアを閉めて、その場をたちさった。30分後に、彼が戻るとオーブンのドアが湿気で覆われているのを発見した。掃除しようとして、かけた水が蒸発し、スチームになっていた。そこで、彼は大発見をした。
スチームで調理とクリーニングの両方ができる。
彼は、オーブンの庫内を密封状態にし、オーブンの底に水を加熱出来る小さいシンクを作りました。
ここから、スチームを作る方法です。
彼は、コンベクションオーブンにおける次の大きなステップになると、このアイデアを会社へ説明しました。ですが、誰も理解せず、興味を持ちませんでした。
1975年この技術者は、彼自身の名前で、このアイデアの特許を取得しました。
当時より、コンベクションオーブンの製造をしていた ラショナル ドイツの経営者がこの特許を5000マルクで買取、実験と開発を重ねて、1976年ドイツの展示会で初代のコンビ オーブン スチーマーを発表しました。以来、いろいろなメーカーが製造するようになりました。
1978年ドイツの製造業者 JUNOジュノーは、コンビを採用しました。
1982年コンボテルムは、コンボスターを発売しています。
1984年になると、コンビのブームが起こり欧州全体とスカンジナビアに広がりました。
コンベクションオーブンの技術者が、偶然から発明したスチームコンベクションオーブンは、世界で活用されています。
そして、継続すること。やり続けることに意味があると考えています。
多くの人が、新しいことには躊躇しますが、可能性を信じて進むことが一番いいこと。
もしも、あたらしい発見をしたときに、まわりが認めてくれなかったことで、あきらめていたら僕たちがこうして、スチコンを使っていることがなかったかもしれません。
スチコンは、現在13社のメーカーさんが販売しています。
1つのメーカーにとらわれずに、スチコン調理をしたいという希望から独立しました。
すべてのメーカーのスチコンを熟知しているつもりです。
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