歴史⑤ 障害者施設の挑戦

社会福祉法人武蔵野の高沢施設長との出会いは、僕にとってとても重要な出会いになりました。

それは、突然おこりました。

スチコン塾という会社のホームページを開設したのは、2005年です。

それから、メルマガを配信したり、コンサルタントとしても少しづつ仕事を増やしました。

そんな中、ホームページを見て、高沢さんがうちの店を訪ねてくれました。

それから、高沢さんが施設長を務める障害者施設の挑戦に一緒に取り組むことになりました。

高沢さんは、いろいろと勉強されていて、新調理システムと障害者自立に可能性を

感じた最初の人です。

こんな風に、新調理システムが活用されることになるとは、僕自身まったく考えていません

でした。

社会福祉法人武蔵野では、新調理システム導入後1年が経過しました。

給食施設は、外部委託をしていたものを自主運営し、

仲間が作った給食を「おいしいね。」と言いあう喜びが生まれ、残飯が少なくなった

そうです。

調理場には、知的障害者の方が入り、作業をしています。

パーツで管理し、作業する人に合わせて、仕事を分担しています。

また、施設の支援スタッフは、調理師や栄養士というわけではなく

料理を知らないスタッフも調理場で、給食作りを一緒に行っています。

スチコン調理は、温度と時間さえ入力すれば、だれでも簡単に使いこなせると

いうことがうたい文句になっていますが、レシピを正確に作成し、調理の見極めが

できるスタッフが数人いれば、ほぼ素人集団でも運営することは可能です。

ただ、個人の視点で考えれば、まったく知らない仕事をやるわけですから

すごいプレッシャーです。

机上の理論でなく、人が働くという視点は絶対に忘れることはできません。

経営者の方が納得して、新調理システムを導入する場合には、特に

その辺に気をつけてください。

実際には、自分自身の経験からも、コックレスで厨房をまわす考え方は

実践していました。

岡山のビジネスホテルでも、ベテランの料理人は雇わずに厨房をまわすということで

1年間アドバイスに入った経験があります。

僕の店でも、後半は、調理経験の少ないスタッフを雇って、調理場をまわしていました。

極端にいうと、ホール担当者が1日だけ厨房に入っても、いつもとまったく同じ料理を

お客さまに出すことができました。

調理についても試行錯誤をしていて、テクニックを交えた仕組みから、テクニックは

仕込みで使い、提供ではテクニックは必要ない仕組みに進化してきました。

独立して、8年目を迎え本当にいろいろな可能性を感じ始めました。

調理を通じた「障害者自立支援」は、ライフワークにしたいと考えています。

それは、高沢さんとの出会いがなければありませんでした。

僕は、あまり福祉のことはよくわからないのですが

新調理システムが多くの可能性を持っていることは確信しています。

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